まず、朝ごはんから抜く。これはファスティングの常識です。
一日三食しっかり食べていた人が、いきなり一食にするのはむずかしいです。
おなかが減って当然です。
だから、まず朝食抜きの 一日二食から始めましょう。
午前中、おなかがすいて我慢できなくなったらお茶や水を飲みます。
コーヒー や紅茶は砂糖、ミルク抜きで。糖分が多すぎる缶コーヒーはNGです。
前日の夕食から、翌日の昼食まで8時間以上あいていることが大事です。
これは胃が完全に空になる時間を作って、休ませるためです。
前日の夕食が2時だっ たら、翌日の昼食は8時ということになります。
ところで、「腹が減った!」と感じたとき、脳はどう 働いているのでしょうか?
脳の奥深く「視床下部」といわれる場所に食欲をコ ントロールする「摂食中枢」(食べるよう命令する)と「満腹中枢」(食べるのを止めるよう命令する)があります。
そして、空腹感と満腹感を決定するのが血液中の血糖(グルコース)値です。
つまり、
満腹状態とは、
たっぷり食べると食べ物の栄養素が分解され血糖値が上昇。
グルコースが脳の「満腹中枢」を刺激します。すると、満腹中枢から刺激が出て、満腹感で食欲が抑えらます。
空腹状態とは、
空腹時は血糖値が下がり、体内の脂肪が分解され、脂肪酸が血液中に増えます。
すると、遊離した脂肪酸が「摂食中枢」 を刺激し、脳は「おなかがすいた」と実感。 食欲が湧きます。
つまり、摂食中枢は食欲のアクセル、満腹中枢は食欲のブレーキと覚えれば簡単です。
ちなみに、いくら食べても満腹 感が得られず、果てしなく食べ続けてしまう過食症。
あるいは、ずっと何も食べなくても空腹感を感じない拒食症です。
これらは「空腹」と「満腹」のサイクルが壊れた状態です。
体調が悪くなったら無理をしない
さて、朝ごはんを抜くことを、別名、半断食と いいます。
日頃から、朝、昼食べない私にとっては、まったくあたりまえのことなのですが、この朝食抜きだけでも、トンデモナイと拒絶する人がいます。
実際に、朝食を抜いただけで、手が震える人がいます。
これは、低血糖ショックといわれる状態です。
血糖値が急激に下がったため手が震えたり、フラフラしたり するのです。
そういう人は、すでに糖尿病体質になっ ています。
この体質の人は、ふだんから血糖値が高め なのですが、朝食を食べないことで、急激に血糖値が 下がり、ショック状態になるのです。
こういう人は、 朝食抜きはストップ。まず、朝食を半分に減らしましょう。
そして約1か月かけてゆっくり朝食抜きの生 活にシフトするのです。
とにかくファスティングは、無理せず気楽に、が大切で鼻歌混じるでやるくらいがちょどいいです。
週末ファスティングも効果的
仕事の都合などで、どうしても一日一食は無理とい う人は、仕事がオフの日だけ断食をする方法もあります。
週に一度、一日断食をして、一週間にたまった毒 をデトックスします。
つきあいの多いビジネスマンに こそ、ふさわしい方法といえますね。
もちろん、週末ゴルフなどのつきあいで、ハメをはずすことがあっても気にすることはありません。
できるときにすればいいのです。やってみれば、身も心も 軽くなってリフレッシュした気分で新しい週を始められることを実感するでしょう。
ファスティングドリンクを飲みながらやると効率よし
まる一日食事をしない週末断食ですが、水やお茶での水分補給に加えて、朝と晩にファスティングドリン クを飲んでもOKです。
水だけ飲むいわゆる「水断食」は飢餓感や好転反応などがキツく、断食を苦しい、つらいです。
無理せず続けることが何より大事です!